3月16日に、このブログで体の各部位の疾患に関して具体的に説明し、一般的な当院での治療方針を説明するという趣旨で「肩」についての説明をさせていただきました。
しかしその後続きがなかったため、今回は最近気になっている「足」に関してコメントさせていただきたいと思います。
整形外科の外来をしていて、罹患頻度の高い部位はやはり腰・肩・膝でしょうか。
しかし若年から高齢の方まで幅広く症状が出現しやすいのが「足」です。

足といってもいろいろな部位があります。
足関節から足背、足底、足趾、踵などでしょうか。
足の痛みはいろいろなことが原因で起こり得ますが、以外に多いのが靴の問題です。
もともと足は土踏まずがあることでもわかるように、立体構造をしています。 一般的に縦のアーチ・横のアーチと呼ばれる構造です。

このアーチ構造があるおかげで体重は第1趾の基部と第5趾の基部、そして踵に分散されます。 ところがもともと扁平足があってこのアーチ構造に問題がある場合や、経年的変化でアーチ構造が破綻した場合、この体重の分散がうまくいかず、土踏まずの部分や第2趾の基部に体重の負担がかかってしまい痛みの原因となってしまう場合があります。
アーチ構造の破綻は、ひいては外反母趾や内反小趾といった症状の原因となっていくことがあります。
また、スポーツなどを行う場合、アーチ構造が足にかかる衝撃の緩衝装置として作用し、足底にかかる負担を軽減してくれます。
つまり、足の痛みの原因をなくすためには、このアーチ構造をきちんと保つということが重要なのです。
では、どのようにすれば良いのでしょう??
若い方の場合はまず足部周囲筋群の筋力アップのため、足趾の体操を行うのが良いでしょう。
足の指を握ったり開いたりしてしっかり動かしたり、足の指でものをつかんだり、タオルを引き寄せたり(タオルギャザー)する運動を行います。
皆さんは足の趾で“グー”や“パー”が出来ますか?? おそらく“グー”は皆さん出来ると思います。 しかし、以外に“パー”は出来ない方が多いです。 実際外来で行っていただくことがあるのですが、第1趾は開いても第5趾が開かない(十分伸びない)方がかなり大勢おられます。 ご年配の方だけでなく、小学生の方でも足趾の動きが悪い方はたくさんおられます。
これはトレーニングを行うことで徐々に良くなりますので試してみて下さい。
ただ、実際こういったトレーニングでの筋力アップは中高年以降は難しいと言われています。
そこで使用されるのが足底板(足底アーチサポート装具)です。 簡単に言えば靴の中敷きです。皆さんは靴を買うときにちゃんと中敷きを見て買っていますか?? きちんとした中敷きは土踏まずの部分がしっかり盛り上がっていてアーチ構造をサポートするようになっています。
このようなしっかりした中敷きの靴を履いていれば、足の筋肉が疲れてきてもしっかりアーチ構造が保たれるため足の痛みが出にくくなります。
逆に、このような中敷きがない靴(代表的なのが長靴など)だと比較的痛みが出やすくなります。
もともとしっかりした中敷きがはいっている靴なら問題ないのですが、そうでない場合は市販の中敷きを買って交換する必要があります。 しかしすでに扁平足や外反母趾などで足の構造が変化している方の場合は市販のものではフィットしないためそれぞれの足に合わせて作成する事も可能です。

これは私の足に合わせて作成していただいた見本です。
非常に良くできているのでぜひ試してみたいのですが・・・残念ながら片方しかありません。
最近ウオーキングなどをはじめたけど足の裏が痛くなって歩きにくい、などの症状のある方は一度靴をしっかり見てみて下さい。 もしかしたら中敷きが合っていないかもしれません。
ご希望があれば当院にてそれぞれに合った中敷きを作成する事が出来ます。
一度ご相談下さい。
しかしその後続きがなかったため、今回は最近気になっている「足」に関してコメントさせていただきたいと思います。
整形外科の外来をしていて、罹患頻度の高い部位はやはり腰・肩・膝でしょうか。
しかし若年から高齢の方まで幅広く症状が出現しやすいのが「足」です。

足といってもいろいろな部位があります。
足関節から足背、足底、足趾、踵などでしょうか。
足の痛みはいろいろなことが原因で起こり得ますが、以外に多いのが靴の問題です。
もともと足は土踏まずがあることでもわかるように、立体構造をしています。 一般的に縦のアーチ・横のアーチと呼ばれる構造です。

このアーチ構造があるおかげで体重は第1趾の基部と第5趾の基部、そして踵に分散されます。 ところがもともと扁平足があってこのアーチ構造に問題がある場合や、経年的変化でアーチ構造が破綻した場合、この体重の分散がうまくいかず、土踏まずの部分や第2趾の基部に体重の負担がかかってしまい痛みの原因となってしまう場合があります。
アーチ構造の破綻は、ひいては外反母趾や内反小趾といった症状の原因となっていくことがあります。
また、スポーツなどを行う場合、アーチ構造が足にかかる衝撃の緩衝装置として作用し、足底にかかる負担を軽減してくれます。
つまり、足の痛みの原因をなくすためには、このアーチ構造をきちんと保つということが重要なのです。
では、どのようにすれば良いのでしょう??
若い方の場合はまず足部周囲筋群の筋力アップのため、足趾の体操を行うのが良いでしょう。
足の指を握ったり開いたりしてしっかり動かしたり、足の指でものをつかんだり、タオルを引き寄せたり(タオルギャザー)する運動を行います。
皆さんは足の趾で“グー”や“パー”が出来ますか?? おそらく“グー”は皆さん出来ると思います。 しかし、以外に“パー”は出来ない方が多いです。 実際外来で行っていただくことがあるのですが、第1趾は開いても第5趾が開かない(十分伸びない)方がかなり大勢おられます。 ご年配の方だけでなく、小学生の方でも足趾の動きが悪い方はたくさんおられます。
これはトレーニングを行うことで徐々に良くなりますので試してみて下さい。
ただ、実際こういったトレーニングでの筋力アップは中高年以降は難しいと言われています。
そこで使用されるのが足底板(足底アーチサポート装具)です。 簡単に言えば靴の中敷きです。皆さんは靴を買うときにちゃんと中敷きを見て買っていますか?? きちんとした中敷きは土踏まずの部分がしっかり盛り上がっていてアーチ構造をサポートするようになっています。
このようなしっかりした中敷きの靴を履いていれば、足の筋肉が疲れてきてもしっかりアーチ構造が保たれるため足の痛みが出にくくなります。
逆に、このような中敷きがない靴(代表的なのが長靴など)だと比較的痛みが出やすくなります。
もともとしっかりした中敷きがはいっている靴なら問題ないのですが、そうでない場合は市販の中敷きを買って交換する必要があります。 しかしすでに扁平足や外反母趾などで足の構造が変化している方の場合は市販のものではフィットしないためそれぞれの足に合わせて作成する事も可能です。

これは私の足に合わせて作成していただいた見本です。
非常に良くできているのでぜひ試してみたいのですが・・・残念ながら片方しかありません。
最近ウオーキングなどをはじめたけど足の裏が痛くなって歩きにくい、などの症状のある方は一度靴をしっかり見てみて下さい。 もしかしたら中敷きが合っていないかもしれません。
ご希望があれば当院にてそれぞれに合った中敷きを作成する事が出来ます。
一度ご相談下さい。