寒い日が続きます。
“椿さんが終われば暖かくなる” と言いますが、例年なかなか暖かくはなりませんね。 特に今年は寒いように思います。 
さて、病院の方はといいますと、徐々に日常業務に慣れつつあり、時々新たなトラブルが発生することもありますが概ね順調に経過しております。 トラブルで最も怖いのはやはりPC関連でしょうか。 10年ほど前より病院の電子カルテ化がすすみ、また様々な医療機器がPCを介してコントロールするようになってきているため最近の病院には数え切れないほどのPCがあります。 当院もいったい何台置いているやら・・・・。 問題はそれぞれの会社がそれぞれにアプリケーションを開発しており、それらのリンクがうまくいきにくいということです。 電子カルテや画像管理システムを中心にしてなんとか組み合わせてはいますが、いろいろと問題が出てきます。 つながるはずなのにつながらない、うまく起動しない、などなど。 ある程度シュミレーションは行っていますが、実際の現場では想定外のいろいろなパターンが発生してくるため、そのたびにトラブル発生です (^^;)
それらのシステムに関しては私は全くわからないので業者さんにお願いするしか方法がなく、そのたびに患者様にご迷惑をおかけしてしまい心苦しく思っています。
それでもなんとか待ち時間を最小限にし、かつ患者様の満足度が向上するようみんなで工夫しております。
おかげさまで最近は再診の方や口コミで受診して下さる方が増え、心地よい疲れとともに1日の診療を終えることができるようになってきました。


本日はリハビリ機器の説明第二弾として、電気刺激装置の説明をしたいと思います。
実は私開業を志すまではあまり電気刺激装置を見たことがありませんでした。
一般にどんどん手術を行う急性期病院にはこのような機械は置いていないことが多いためです。 ですから、電気といえば、なにか吸盤みたいなものを貼り付けて電気を流すんだろう、ぐらいに考えていました。
ところが今回開業するに当たり 電気刺激装置を購入するためいろいろと勉強をしてみて、実はいわゆる"電気”にもいろいろな種類があるということを知りました。
元来電気治療は江戸時代に平賀源内がエレキテルを使用していたころより治療の一つとして取り入れられてきました。 現在一般に治療に用いられている電気はその周波数帯の違いにより大きく低周波・中周波・それらを応用した干渉波に分けられます。
低周波は、周波数が低めのため皮膚での抵抗が大きくなり大部分が皮膚・皮下で止まります。 そのため電極を置いた部分の皮膚・皮下が刺激を受けます。
中周波は周波数が高くなるため皮膚抵抗が減りさらに深部まで電気が到達します。 そのため皮下より深層の筋組織まで到達し、筋の収縮が起こりやすくなります。
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これまでは通常1台の機械で低周波、もう1台の機械で中周波・干渉波というふうに電気の種類によって機械が異なっているのが普通でした。
今回当院で採用した機械は、オージー技研のフィジアスという機械で、1台で低周波・中周波・干渉波の3つを使用することができるというものです。 12チャンネルタイプのため、これ1台で2人の人に同時に最高一人12個までの導子をつけて治療することができます。
最大の特徴は3種類の治療が同時にできる点で、たとえば肩や首回りは低周波でピンポイントに治療し、腰回りなどは干渉波でもみほぐすような治療を行うといったことが可能になっています。DSC_0411
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また、これらの治療を行う際は導子をつける時に多少肌が見えることもあるため、当院ではできるだけ患者様のプライバシーが守れるように仕切りを設置し、あまり周囲を気にすることなく治療を受けていただけるよう配慮いたしております。
治療対象疾患は首から足まで幅広く、いわゆる神経痛から肩こり症状における疼痛の軽減、麻痺領域の痙性の軽減、廃用性筋萎縮の改善など様々です。
使用してみたいと思われましたらいつでもご相談下さい。