医療関係

5月15日 日曜日 日本整形外科学会学術総会

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学会という言葉は多少なりともみなさんお聞きしたことがあるのではないでしょうか。
では、学会ってなに??
医者には基本的に専門分野や得意分野があります。
内科、外科、整形外科・・・・   などなど、いろんな科があるだけでなく、糖尿病専門とか、循環器専門とか細かな専門分野があります。
別に学会に属さなくても医師としての仕事はできるのですが、より専門的な治療を学んでいきたい場合は学会に所属して、その学術集会に参加したり、学会誌を読んだりして勉強するわけです。
日本のほぼ全ての整形外科医が所属している学会が「日本整形外科学会」なのですが、毎年1年に1回学術総会をひらきます。  
今年は5/12-5/15まで開催していました。
昨年は開業まもないため参加しなかったのですが、今年は14日をお休みにさせていただき14日から参加させていただきました。 
今年は横浜です。image
以前大学院時代に東京に住んでいた頃、川崎で仕事をしていたので川崎まではよく来ていたのですが、横浜は学会でしか来たことがありません。
で、学会は必ず幕張メッセであるので、結局幕張メッセしか知らないわけです。
今回も東京に着いて、そのままホテルに荷物を預けて幕張メッセに直行!
昼前から6時間連続の聴講です。
現在整形外科専門医以外にもいくつかの認定医を持っているため、その資格継続のために講義を聴いて単位を取得する必要があるのです。image
そのため、学会参加期間中は学会場に缶詰になってひたすら単位を取っていくわけです。

幕張メッセの良いところは、海に面しているので気晴らしに外に出たとき気持ちいい海の匂いがしてくるところでしょうか。
 

さすがに学会も夜まではやってませんので、夕食はしっかり外に食べに行きます。
横浜と言えば中華街ですよね。image
10年ほど前に東京に住んでいたときは何度か来たことがあったのですが、久しぶりでした。 
麻婆豆腐、蟹の炒め物、蛙の炒め物、棒々鶏などなど  いただきました。

さすがに蛙ははじめて食べたのですが、結構美味でした!
恐らく知らなければ鶏肉かと思うでしょう。
小盛りでもそこそこ量があったので数人で食べたんですが、点心までは食べる余裕がありませんでした。 

ただ、お店もたくさんあるので、迷いますね。
どこがおいしいか、いろいろ調べましたが・・・よくわかりません。
今回は重慶飯店というお店にしました。image
そこそこ老舗のお店みたいでした。
まあ、横浜での学会はおそらく数年おきにあるでしょうから、次回は別のところも試してみましょう。


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翌日の帰りは、飛行機まで少し時間があったので、近くの赤レンガ倉庫に行ってみました。
北海道の赤レンガ倉庫 とほんとにそっくりでした。
カップヌードルミュージアムがあったり、遊園地があったり、いろいろ遊べそうなところでしたので、家族で行くにも良いところですね。image

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11月22日 土曜日 病院にて

いつの間にか11月も終盤ですね。
日に日に冷え込んでいます。
病院に関してですが、大きなトラブルもなく順調かと思われます。
ただ、このところ日によって(曜日によって)一時的に非常に混雑することがあります。
おそらく皆さんが来院しやすい時間帯が重なるんでしょうね。
どうしても診察は私一人で行っていますので初診の患者さんが重なってきますと時間がとられてしまいます。 なんとかお待たせしないように頑張ってはいるのですが・・・。
長時間お待たせすることもあり、大変申し訳なく思っております。
午前中はやはりかなり混雑しますので、ちょっと時間をずらすなどしてみて下さい。 
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先日、昼休みに外に出た際、あまりにお天気だったので記念撮影してみました。 

やっぱり青がいいですね。
後から気付いたのですが、この色は結構交通情報の看板の色に似てるんですよね〜。  
字も白だし・・・溶け込んでしまって目立ちにくいので、看板としてはもう少し考える必要があったのかもしれません。 

御来院の際は見落とさないようにご注意下さい。


病院の中は状況に応じて少しずつ変更しております。
以前リハビリ室に「ご意見箱」を設置していたのですが現在は中待ち廊下に設置しております。 内容は私が責任を持って管理しております。 どんなことでも結構ですのでお気軽に記入下さい。  対応できる範囲で善処していきたいと思います。

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最近寒くなってきたため暖房が継続的に使用されるようになりました。
それに伴い空気が乾燥してきています。
院内では加湿器が3台フル稼働していますが、1日たたないうちにタンクが空になってしまうぐらいです。  ですが、これのおかげで湿度はかろうじて保たれています。
ダイキンの加湿空気清浄機「うるおい光クリエール」です。  開院してしばらくしてからあまりにも空気が乾燥することに気付き購入しました。  探してみると、なかなか大型の加湿器って見あたらないんですよね。  2012年モデルですのですでに新しいものが出ているようですが、いい仕事をしてくれます。

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購入物といえば・・・残念ながら、開院時に購入したPCモニターが早くも故障してしまいました。   まあ、診察室でサブモニターとして利用していただけですから、あまり問題はないのですが。  10ヶ月ですからね。 
電源投入でうっすら画面が出てきて消えてしまうのでコンデンサー類の問題かと思うんですが、どうでしょう?  価格につられて海外メーカーのものを買ってしまったからかな〜。
a○○rのモニターなんですが、他にも2台ほど使用しております。  1つは5年以上使ってますが何の問題もないんですけどね。  とりあえずアフターの対応に期待しましょう。
所詮モノですから、絶対に壊れないということはないと思ってます。  大事なのはその後の対応だと思います。  ですが、修理に時間がかかりそうなので「EIZO」のモニターを注文してしまいました。  なんと5年保証です!  そのうち診察室もちょっと模様替えになると思います。
他にも開院時に購入した機械で故障を繰り返しているモノもあります。  一応それなりに動いてはいますが、あまりにも故障を繰り返すためこれは現在もアフターの対応を協議中です。  真摯な対応を期待したいと思います。

久しぶりに病院に関しての内容となりました。  
変化がなくなってきたのは安定してきた結果と思っております。
ただ、現状に満足することなく、少しでも待ち時間など改善できるように、常に進歩していきたいと考えております。



7月8日 火曜日 「足」

3月16日に、このブログで体の各部位の疾患に関して具体的に説明し、一般的な当院での治療方針を説明するという趣旨で「肩」についての説明をさせていただきました。
しかしその後続きがなかったため、今回は最近気になっている「足」に関してコメントさせていただきたいと思います。

整形外科の外来をしていて、罹患頻度の高い部位はやはり腰・肩・膝でしょうか。
しかし若年から高齢の方まで幅広く症状が出現しやすいのが「足」です。 
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足といってもいろいろな部位があります。 
足関節から足背、足底、足趾、踵などでしょうか。

足の痛みはいろいろなことが原因で起こり得ますが、以外に多いのが靴の問題です。  

もともと足は土踏まずがあることでもわかるように、立体構造をしています。 一般的に縦のアーチ・横のアーチと呼ばれる構造です。

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このアーチ構造があるおかげで体重は第1趾の基部と第5趾の基部、そして踵に分散されます。   ところがもともと扁平足があってこのアーチ構造に問題がある場合や、経年的変化でアーチ構造が破綻した場合、この体重の分散がうまくいかず、土踏まずの部分や第2趾の基部に体重の負担がかかってしまい痛みの原因となってしまう場合があります。
アーチ構造の破綻は、ひいては外反母趾や内反小趾といった症状の原因となっていくことがあります。
また、スポーツなどを行う場合、アーチ構造が足にかかる衝撃の緩衝装置として作用し、足底にかかる負担を軽減してくれます。

つまり、足の痛みの原因をなくすためには、このアーチ構造をきちんと保つということが重要なのです。

では、どのようにすれば良いのでしょう??
若い方の場合はまず足部周囲筋群の筋力アップのため、足趾の体操を行うのが良いでしょう。
足の指を握ったり開いたりしてしっかり動かしたり、足の指でものをつかんだり、タオルを引き寄せたり(タオルギャザー)する運動を行います。  
皆さんは足の趾で“グー”や“パー”が出来ますか??  おそらく“グー”は皆さん出来ると思います。  しかし、以外に“パー”は出来ない方が多いです。  実際外来で行っていただくことがあるのですが、第1趾は開いても第5趾が開かない(十分伸びない)方がかなり大勢おられます。  ご年配の方だけでなく、小学生の方でも足趾の動きが悪い方はたくさんおられます。
これはトレーニングを行うことで徐々に良くなりますので試してみて下さい。
ただ、実際こういったトレーニングでの筋力アップは中高年以降は難しいと言われています。

そこで使用されるのが足底板(足底アーチサポート装具)です。  簡単に言えば靴の中敷きです。皆さんは靴を買うときにちゃんと中敷きを見て買っていますか??  きちんとした中敷きは土踏まずの部分がしっかり盛り上がっていてアーチ構造をサポートするようになっています。
このようなしっかりした中敷きの靴を履いていれば、足の筋肉が疲れてきてもしっかりアーチ構造が保たれるため足の痛みが出にくくなります。
逆に、このような中敷きがない靴(代表的なのが長靴など)だと比較的痛みが出やすくなります。
もともとしっかりした中敷きがはいっている靴なら問題ないのですが、そうでない場合は市販の中敷きを買って交換する必要があります。  しかしすでに扁平足や外反母趾などで足の構造が変化している方の場合は市販のものではフィットしないためそれぞれの足に合わせて作成する事も可能です。
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これは私の足に合わせて作成していただいた見本です。
非常に良くできているのでぜひ試してみたいのですが・・・残念ながら片方しかありません。
最近ウオーキングなどをはじめたけど足の裏が痛くなって歩きにくい、などの症状のある方は一度靴をしっかり見てみて下さい。 もしかしたら中敷きが合っていないかもしれません。

ご希望があれば当院にてそれぞれに合った中敷きを作成する事が出来ます。
一度ご相談下さい。
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3月26日 水曜日 「エコー」

本日当院に新たな診断の手段として、エコーが導入されました。DSC_0468
以前はエコーというと内科や産科などのものといった印象がありましたが、近年その手軽さと非侵襲性から臨床の場で頻繁に使用されるようになってきました。
整形外科の分野でも、「運動器エコー」という呼び方が徐々にメジャーになってきつつあります。 
手指などの皮下腫瘍の判別や、靱帯損傷、肩の腱板の診断までいろいろと診断の助けになりそうです。
これまでは触診やレントゲンの軟部像で判断していたものが、エコーも使用することでさらに正確に診断できるのではないかと思います。
唯一の欠点は、少し時間がかかることでしょうか。
何度か試してみましたが、きれいな像を出すにはそれなりにコツがいります。 また健側と比較しようとすると両側行う必要があり、時間がかかります。
もう少し慣れて、短時間で検査ができるようにしていきたいですね。 
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3月16日 日曜日 「肩」

最近はなにかと忙しく、ブログの更新もなかなかできませんでした。

 

これまでに鯛ラバに関してや、当院の物療機器に関してのコメントを記載させていただいたことがあったのですが、本日より時々ではありますが、何度かのシリーズで各部位の疾患に関して具体的に説明し、一般的な当院での治療方針を説明していきたいと思います。

 

本日第1回目は、「肩」です。

上肢の症状の中でも比較的肩は症状を訴えられる方の比率が多い部位であると思います。 一言で肩が痛いと言ってもいろいろな原因が考えられますので、特に頻度の多い疾患に関してそれぞれ説明させていただきます。

 

      四十肩、五十肩

50肩四十肩、五十肩という病名は皆さん一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。 この病気は一般には肩関節周囲炎といいますが、その病態から凍結肩(Frozen shoulder)と呼ばれることもあります。

症状としては「肩が痛い」「夜痛みが強く寝返りがうちにくい、目が覚める」「肩があがらない(前にも後ろにも)ので服の脱ぎ着がつらい」などが挙げられます。 程度の軽い方の場合は160度ぐらいまで挙上可能(小学校で手を挙げるぐらいの角度)ですが、ある程度進行した方の場合は90度まで挙げることも困難な事があります。 肩甲骨が多少は代償性に動くため見かけ上は結構挙がっているような人でもしっかり肩関節のみで動かしてみるとかなり制限されている事が多いです。 念のためにレントゲン検査は行いますが、特に異常は認めないことが多いと思います。 

原因は明らかではありませんが、軽微な外傷などに伴う肩関節周辺組織の炎症とそれに引き続いて生じる拘縮ではないかと考えられています。

そのため、一つの特徴として肩関節の可動域制限は自動運動だけでなく他動運動でも同じく認められます。

肩がいたくて挙がらない、人に手伝ってもらっても挙がらない、夜間痛がある、等の場合は最も疑わしい病態ではないでしょうか。

治療としては、炎症を抑えて症状を軽減させる治療と動きにくくなった肩関節の動きを回復させる治療を並行して行います。 関節の炎症は、関節内注射、内服薬、湿布薬などで落ち着かせます。 なかなか注射は怖いかもしれませんが、痛みはかなり軽減されると思います。 

関節の動きを回復させるにはストレッチなどの体操が必要となります。 しかし、これは力任せに動かせば良いというものではありません。 あまり無茶をすると腱板という肩を動かすための腱を損傷してしまう可能性があります。 きちんとした運動方法を理解・練習していただき、それを毎日自宅で実践していただくことで確実に症状は改善していくのではないかと思います。



 

      石灰沈着性腱板炎

石灰沈着性肩関節周囲炎四十肩、五十肩がゆっくりと進行していくのに対し、この石灰沈着性腱板炎は急激に発症することが多いです。 「昨日まで何ともなかったのに朝起きたら激痛が・・・」という方に多く見られます。 これも原因ははっきりしませんが、腱板組織内に石灰化が生じる事より腱板組織への機械的刺激が原因ではないかと推察されます。 特徴としてはレントゲン検査にて腱板の大結節付着部位付近に石灰化像を認めます。

治療は、激痛で来院される方が多いことから関節内注射を選択する事が多いかと思います。 もちろん内服薬でも治療は可能ですが、圧倒的に注射の方が楽になるのが早いのではないかと思われます。 病気の本態は拘縮ではないのですが、痛みのために関節がしばらく動かせない状態にあるので引き続いて拘縮が発生する可能性もあり、徐々に可動域訓練も行っていきます。

 
 




③ 腱板損傷

鍵盤断裂肩関節が動く(肩が動く)ためには当然筋肉の作用があります。 肩を動かす主な筋肉は腱板(肩甲下筋・棘上筋・棘下筋・小円筋よりなる筋腱集合体)と三角筋です。 特に腱板は骨頭を関節窩に引き寄せ三角筋の効率を高めながらスムーズに肩を挙げるのに作用しています。 ただ、その腱板の中でも棘上筋は解剖学的に上腕骨と肩峰という骨に挟まれているため損傷されることが多いと思われます。 

損傷の原因はほとんどが転落などの外傷です。 肩から転落(転倒)することで腱板が上腕骨と肩峰との間で損傷され、受傷後より痛くて肩が挙がらないという症状が出現します。 この場合は安静と内服、注射などの消炎鎮痛処置で治療を行うことで数週間で改善します。 ただし、損傷の度合いが大きい場合は保存治療では挙上困難が改善しないため、腱板縫合という手術治療が必要となるケースがあります。 また、一度症状が治まったケースでも負荷のかかる仕事などで度重なるダメージが腱板に加えられた場合、徐々に腱板の損傷が広がっていき、最終的には手術が必要なレベルまで傷めてしまうという事もあります。
鍵盤断裂分類



 一度手術が必要なレベルまで損傷してしまうとなかなか元の動きを獲得するのは難しいですから、正確な診断と適切な治療が必要であると思います。 安静治療を行っていると通常肩関節は固まってくる(拘縮する)ため、他動運動による拘縮予防の指導も適宜行っていきます。

 






この
3疾患以外にもたくさんの病態がありますが、特にこの3疾患が肩においては多数を占めるのではないかと思います。肩 インピンジ面と

そして、どの疾患に関しても運動療法が非常に重要であるということが言えると思います。 肩の場合は上手に他動運動(自分の筋力を使わずに行う運動)を行う必要があります。 腱板が損傷しているケースでは腱板機能が低下しており、その際に自動運動を行うと上手に骨頭が回転しにくいために三角筋の力が上腕骨を肩峰に押しつける方向に働いてしまい、結果としてさらに腱板を傷めるという悪循環に陥ってしまう可能性があります(図B)。

来院していただいたときは当院でリハビリを行っていただくのですが、自宅でもしっかりリハビリを行っていただく必要性がありますので、必要な方にはきちんとした他動運動のやり方を覚えていただきます。 
ご希望の方は遠慮なく診察時に相談して下さい。

 

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